ITパスポート試験とは
「ITパスポート試験」は、ITを職業とするすべての人を対象に、ITについて共通に備えておくべき基礎的な知識を測るため設置された試験です。職業人として備えておくべき情報技術の基礎知識を持ち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していく人を対象とします。
試験は平成21年4月からの実施です。平成6年に開始された「初級システムアドミニストレーター試験」(初級シスアド)を代替する位置づけとなります。初級シスアドが開始されてから十数年が経ち、時代背景も変わりました。ITパスポート試験は、ITという言葉が浸透した現代によりマッチした、初級シスアドに替わる試験として登場しました。また、これに伴い、「上級システムアドミニストレーター」は「システムアナリスト」と融合し「ITストラテジスト試験」に、「情報セキュリティアドミニストレータ」は「テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)」と融合し、「情報セキュリティスペシャリスト試験」となっています。
ITパスポート試験は、基礎的な情報技術の基礎知識を測る、いわば「レベル1」の試験ですが、レベル2として「基本情報技術者試験」が、同じくレベル3は「応用情報技術者試験」、レベル4には前述の「ITストラテジスト試験」、「情報セキュリティスペシャリスト試験」などといった試験があります。高度な知識や技能を測りたい人はこれらを目指すのも一つの方法です。
この特集では情報技術の基礎知識を学ぶ「ITパスポート試験」の手引きとなるように構成されています。うまく活用して試験に臨んでください。