「入出力デバイス」の解説
入出力インターフェース
コンピュータと入出力装置や補助記憶装置などの周辺機器を繋ぎ、データのやり取りを行うのが「入出力インターフェース」です。
コンピュータと周辺機器の間でデータのやりとりを行う場合、データの扱い方としては「アナログ」と「デジタル」の2種類に分かれます。アナログは無段階に連続したデータであるため、常に値が変化します。他方、デジタルの情報はそれぞれの値は離散的な量として決まっています。アナログのデータは、伝送距離が長くなると減衰を生じ、雑音の影響を受けやすくなるという傾向が顕著ですが、デジタルデータを信号として伝送する場合、増幅が容易であるため、伝送距離が長くとも減衰や雑音の影響を受けにくいという特性があります。
コンピュータでデジタル情報をやり取りするための入出力インターフェースにはさまざまな規格があります。大きな分類として、1本の信号線で1ビットずつデータを伝送する「シリアルインターフェース」と、複数本の信号線を用いて複数ビットのデータを同時に伝送する「パラレルインターフェース」、また、信号線ではなく無線によって伝送を行う「ワイヤレスインターフェース」に分けることができます。
パラレルインターフェースは、多量のデータを同時に送ることができる点で高速化が可能ですが、送ったデータを正しく扱うために同期を取る必要があり、高速化すればするほど同期も難しくなります。近年ではシリアルインターフェースを高速化する技術が進んでいます。
シリアルインターフェースの種類
パラレルインタフェースの種類
ワイヤレスインターフェース
デバイスドライバ
入出力インタフェースを通してパソコンに接続された周辺機器(デバイス)を、OSによって制御するために、「デバイスドライバ」と呼ばれるプログラムが利用されます。
従来は、割り込み処理やI/Oアドレス、リソースの割り当て、といった設定を行った上で、デバイスドライバをOSにインストールする必要がありましたが、Windows 95以降、「プラグアンドプレイ」の実装によって、複雑な前知識を必要とせずに周辺機器を利用できるようになりました。