「インタフェース設計」の解説
画面・帳票設計
インタフェースの設計には大きく分けて「画面設計」と「帳票設計」の2種類があります。画面設計はデータを入力する際の画面の項目やレイアウトなど操作方法を設計します。帳票設計では入力する用紙や入力原票のレイアウト、プリンタに出力する内容などを設計します。
画面設計
入力の流れがスムーズになるように、色の使い方にルールを設けたり、操作ガイダンスを表示したりするなど、操作性の高い画面設計を行います。
帳票設計
関連項目を隣接させ、余分な情報を覗いて必要最上限の情報を盛り込みます。あらかじめルールを設けて帳票に統一性をもたせるといった工夫をして適切な帳票設計を行います。
Webデザイン
Webサイトのレイアウトや要素部品、色、といったデザイン的要素を総称してWebデザインといいます。Webサイトの内容そのものは同じであっても、Webデザインが異なれば、Webサイトの使い勝手や受けるイメージなどが大きく左右されます。多くの利用者にとって使いやすいWebサイトを構築するために、Webデザインに関するいくつかのポイントを抑えておく必要があります。
- スタイルシートを利用し、色調やデザインにある程度の統一感を持たせましょう。
- 利用者に軽快な操作感を持たせるよう工夫しましょう。過大な処理負荷が求められるページデザインは、コンピュータの動作を緩慢にしてしまいます。
- Webサイト内のページ数が非常に多数に及んだり、利用者に求める選択肢が多岐にわたったりする場合は、Webページ構成や選択肢をグループ化、階層化するなどして、混乱を来たさないようにしましょう。
- 特定のWebブラウザでのみ再現可能であるような、環境を限定した機能は避けるようにしましょう。
ユニバーサルデザイン
「ユニバーサルデザイン」は、言葉の違いや、文化の違い、性別や年齢、身体的ハンディの有無など、さまざまな要因があっても、それに左右されることなく利用することができるようなデザイン、とう概念です。製品や機器、施設、生活空間など、あらゆる対象にユニバーサルデザインの考え方を適用することができます。
産業界ではこれまでにも様々な製品がユニバーサルデザインを実現しています。一例として、階段の手すりや缶飲料のプルトップ横に印字されている点字、トイレや浴室で支えにできるインテリアバー、右利きでも左利きでも利用できるハサミなどがあります。システム開発においても、ユニバーサルデザインの考え方を取り入れることにより、みんなが使いやすいシステムの構築を目指すことができるでしょう。
ユニバーサルデザインの7原則
- どんな人でも公平に使えること(Equitable use)
- 使う上で自由度が高いこと(Flexibility in use)
- 使い方が簡単で、すぐに分かること(Simple and intuitive)
- 必要な情報がすぐに分かること(Perceptible information)
- うっかりミスが危険につながらないこと(Tolerance for error)
- 身体への負担(弱い力でも使えること)(Low physical effort)
- 接近や利用するための十分な大きさと空間を確保すること(Size and space for approach and use)